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名将とはこうあるべきか
本編の直前の時期、ラインハルトが大将に昇格する戦いから、上級大将に昇格する戦いを描いた本です。というと時間が経っているようですが、実際は半年余りの期間です。半年の間に2度の大会戦があった、というだけですが(上下巻を通しての話です)。 まさに風雲急を告げるという感じで、本編に到る舞台装置がどんどん整っていきます。まず、遂にキルヒアイスに次ぐ絶対の味方《双璧》が登場します。言わずと知れたミッターマイヤー&ロイエンタールです。
更に、遂にB夫人退場します。今まで(外伝を系統立てて読んでいないと判らないでしょうが)散々ラインハルトとキルヒアイスを脅かして来ましたが、役に立たない部下のために失敗し続けた末に自滅します。まあ自業自得という所でしょう。
代わって、門閥貴族が正面切って立ちはだかって来ます。本編第2巻まで続く戦いの始まりです。この本ではまだそれ程顕在化しませんが。
戦いの描写は最初も最後も見事の一言に尽きます。特に後の第4次ティアマト会戦は本編の戦いでもこれだけ見事な指揮は無い、というほど素晴らしいものです。門閥貴族たちですら、文句がつけられない完璧なものです(当然《双璧》の力も遺憾なく発揮されています)。
本編を読もうとされる方は、まずこの本を読まれると本編の中の疑問が結構減りますので、一読しておく価値は充分にあります。当然この本単体でも立派なエンターテイメントになっています。
余談として、さりげなくメックリンガーとシュタインメッツ、それに敵の忠臣&味方の仇敵アンスバッハも登場しています。