ギャラ(続き・・・)

コラム: オペラ
投稿者: accademiacanto

 セコンドでも一回公演ってことはありえないから、最低でも3公演はあるとするとまあまあいいほうかも。ただ、約一ヶ月のリハの間の住居や食費などは劇場は出してくれない。

 そういった意味で、日本公演って至れり尽くせりだからみな行きたがるんですね。3テナーなんて赤坂東急ホテルに(意外とシック?)3人専用の部屋を作るためにわざわざ改装させてしまったですもんね。
びっくりなのはスカラ座のギャラは世界の有名などの劇場よりも安い!ただでも歌いたい歌手がいっぱいいるってことで、びっくりするほど安いです。

 ホセ・クーラがスカラデビューした当時は元のギャラが安い上にエージェントにだまされて?50%以上とられ自分の手元には2000ユーロものこらなかったといってました。
彼も今クレイジーですよね。最近は(特にテナーですが)いいのがでてはすぐ消えていく・・・・
なかなかいいテナーが居ないから、でたと思ったら何でも歌わせてすぐにだめにしちゃう。
旦那も若いとき、(26歳だったけな?)マリアカラスコンクールで優勝したあと、すぐセヴィリアの理髪師の仕事が来て(どう考えても旦那の声にはむいていない)受けてしまって(考えなさすぎ)その2週間後にエルナーニ(これはまあレパートリーですが)。歌い手は“パシリ”ですか!という感じです。笑

 アラーニャ(生まれも育ちも生粋のシチリア人でシチリア語もべ〜らべら♪:シチリア出身の有名な歌手って多いんですよ!)もヴェルデイのCD出したころから変になってきましたね。彼の愛妙などは本当にすばらしかったのに・・・弟が演出家とかで、いつも彼と一緒に仕事をしたがって顰蹙を買い、とうとうメトをはじめとしたさまざまな劇場から締め出しにあってます。

 ムーティ政権崩壊については日本の皆さんのほうが情報が早そうなので・・・^^
しかしここまで歌手たちに嫌われている指揮者というのも珍しい気が。

 フィジケッラ(お〜この人もシチリア人!)という主にメトで活躍していた世界的に有名なテナーがどうしても指揮よりおくれてはいってしまう。するとムーテイーが「あなたはオケと歌ったことがあるのですか?」フィジケッラ「私は歌手だ。楽器ではない!」といってムーテイーに中指を突きたてスカラから撤退したそうな・・・・^^

 なんかテナー話ばっかりだな。もうひとり、ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ・・・あれれこの人もシチリア人!

 旦那が2年先に彼よりシチリアを出、ミラノでデビューしたあと、スコーラも後追いして旦那と2年ほど同居していたらしい。ヴェルデイコンクールを2人で受けようと、仲良くがんばっていたとその当日・・・緊張という2文字を知らない旦那は伴奏者用の楽譜を忘れてしまった。

 曲目はレクイエム:インジェミスコ。そこは用意周到なスコーラ君。自分の歌わない楽譜まできちんと持参。旦那に譜面を貸してあげた。ところが、その年のコンクールは旦那が優勝してしまったため、いまだに恨みで「かさなきゃよかった」といっている。でも彼もめでたく2年後に優勝。

Published:  2005/8/10 22:05